介護の施設では、温度や湿度はどうしたらいいか知りたいですか?
本記事では、介護紹介歴10年以上のだいタカが「介護施設の温度や湿度について」その目安や注意点、対策方法などをサラッとまとめています。
介護施設内の温度・湿度を見直ししたい方は必見です!
(自宅で介護されている方にもおすすめですよ)
温度・湿度の目安は?
まずは、目安となる室内の温度と湿度の目安をチェックしましょう。
温度の目安 | 湿度の目安 |
---|---|
18℃~28℃ | 40%~70% |
季節によっては、温度と湿度の目安が変わってきます。
季節 | 温度の目安 | 湿度の目安 |
---|---|---|
冬 | 20℃~22℃ | 45℃~55% |
春・秋 | 18℃~20℃ | 55℃~70% |
夏 | 24℃~28℃ | 45℃~55% |
注意したいポイント
介護施設に入所者されている方の多くは、加齢や病気などで体力や免疫力などが低くなっています。心も体も健康に暮らしていく時に、温度や湿度の管理が十分でないと色んな体調不良のリスクが高くなります。
予想される病気や健康への悪影響
- インフルエンザ
- 風邪
- 熱中症
- ノロウィルス
- ヒートショック
- 脱水
- カビ・ダニの増殖
- 肌の乾燥・かゆみ・発疹
- 乾燥による鼻や喉の粘膜を痛める
- 痰(たん)がねばねばと固くなって出しにくくなる
- 痰が出せないことによる呼吸困難や肺炎
夏場は、冷房が強すぎると「神経痛」「腰痛」「胃腸障害」「疲れやすくなる」といった体調不良を起こす可能性があります。
また、「熱中症」と「脱水」は、夏の暑さだけではなく“冬の暖房や電気毛布など使いすぎ”が原因になることがあるので、覚えておくといいですね。
また、足元が冷えすぎると足の感覚が鈍ります。「つまずいて転倒する」といった事にも十分に注意しましょう。
対策をする場所
介護の施設で特に温度・湿度の対策が必要なのは以下の7か所です。
- 厨房(調理室)
- 浴室・脱衣場
- スタッフの事務室
- 利用者の居室
- 共同生活室(リビング)
- スタッフの休憩室
- 洗濯室
- トイレ
「厨房」や「浴室・脱衣場」は温度や湿度がとても変わりやすくなっています。家庭環境でも台所やお風呂場は、使っている間の温度差が大きいですよね。
温度・湿度の計り方
温度や湿度がどれくらいなのかを、体感に頼って判断するのは危険です。客観的な温度や湿度の数値を正しく計る様にしましょう。
より正確に温度・湿度を計測するポイントは、温度計や湿度計の設置場所です。
- 直射日光の当たらない場所
- 冷房や暖房の風から離れた場所
- 除湿器や加湿器から離れた場所
- 床から高さ1.1m(ちょうど目の高さほど)の位置
- 設置部分が壁紙やクロスではなく柱面
温度・湿度調整の対策案
暑さ対策
- 利用者・スタッフともに入浴などにかかる時間を短縮する工夫をする。
- 利用者・スタッフともに熱が籠りにくい 着衣に着替える。
- カーテン、遮光フィルム、断熱シートなどを活用する。
- 冷房・除湿機器を活用する。
寒さ対策
- カーテン、遮光フィルム、断熱シートなどを活用する。
- 利用者・スタッフともに暖かい服装に着替える。
- 暖房・加湿機器を活用する。
湿度対策
- 定期的に換気する。
- 除湿・加湿機器を活用する。
まとめ
多くの人は、気温の変化に年々体がついていかなくなります。体温調節機能や温度変化への適応能力が衰えると、健康でいられなくなる可能性が高くなるので気を付けたいですね。
温度や湿度のことをちょっと意識するだけでも、その効果は抜群です。空気環境を見直して健康的な日常生活を過ごしましょう!
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